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ケース@´
婿養子の方が筆頭者で、養子離縁届のみを先に届け出る場合

「離婚の話し合いがまとまらないので、とりあえず養子離縁する」ということもあるかもしれません。そんなときは養子離縁届のみを届出ることができます。

ケース@での養子離縁届のみの記入の仕方は前までのページの記入例と同じとなります。

ただ、夫が筆頭者となっている戸籍の場合、養子離縁をすると夫婦の新しい戸籍が作られます。
その結果、夫婦は夫の旧姓を名乗ることとなり、しかも、子供は例のごとく元の戸籍に残され、お父さんお母さんと苗字が違うことになります。
(もちろんこの状態を解消するために、入籍届の手続きが可能です。父母がすでに離婚している場合と違って、入籍届のみで子供を夫婦の戸籍に入れることができます。)

その後、親権者を母親とした場合の離婚届を届出た場合、改めて子供を母親の戸籍に入籍させる手続き(家庭裁判所からの子の氏の変更許可と入籍届の届出)をしなければなりません。

なので、できるだけ離婚届と離縁届は同時に提出した方が、手間はかかりません。

でも、様々事情を考慮した結果、離縁届の方を先に処理した方がいいときには、上記のように離縁届だけ先に届出ることもできます。

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ケースA
妻が筆頭者となっていて、婿養子の方が養子縁組をしていた場合の戸籍手続き

妻を筆頭者とし、婿養子の方が養子縁組をしていた場合の各届出前の戸籍の例

 全部事項証明

本籍 

氏名

青森県青森市自由町一丁目111番  

青森 りんご子

戸籍事項

戸籍編製

 

【編製日】平成17年9月19日

戸籍に記録されている者

【名】りんご子

【生年月日】昭和60年2月22日 【配偶者区分】 妻

【父】青森 三郎太 【母】青森 ひろ子 

【続柄】長女

身分事項

出生

婚姻

 

(※省略)

【婚姻日】平成17年9月19日

【配偶者氏名】青森ねぶた男

【従前戸籍】青森県青森市自由町一丁目111番 青森三郎太

戸籍に記録されている者

【名】ねぶた男

【生年月日】昭和60年1月11日 【配偶者区分】夫

【父】宮城 だて男 【母】宮城 もも子 【続柄】長男

【養父】青森 三郎太 【養母】青森 ひろ子 【続柄】養子

身分事項

出生

養子縁組

 

 

 

婚姻

 

 

(※省略)

【縁組日】平成17年9月19日

【養父氏名】青森 三郎太

【養母氏名】青森 ひろ子

【従前戸籍】宮城県仙台市海沼町三丁目88番 宮城だて男

【婚姻日】平成17年9月19日

【配偶者氏名】青森 りんご子

【従前戸籍】青森県青森市自由町一丁目111番 青森三郎太

戸籍に記録されている者

【名】さくらんぼ

【生年月日】平成18年9月9日

【父】青森 ねぶた男 

【母】青森 りんご子 

【続柄】長女

身分事項

出生

 

【出生日】平成18年9月9日

【出生地】青森県青森市

【届出日】平成18年9月10日

【届出人】父


妻が筆頭者で、婿養子の方が養子縁組をしていた場合の離縁届・離婚届の役所の処理順序は

 離縁届  ⇒  離婚届 

となります。よって届けもこの順番を考えて書かなければなりません。(もちろん離婚届のみとか離縁届のみという届出もできます。ここはあくまで婿養子との離縁届・離婚届を同時に提出することを前提としています。)


【1、離縁届の書き方】

[養子の欄]
氏名、生年月日:婿養子の方は男性なので「養子」のところへ氏名、生年月日を記入。
住所:住民票の写しの通りに記入。
本籍:戸籍謄本の通りに記入。
父母の氏名、父母との続き柄:実父母の氏名と続き柄(長男とか次女とか)を記入。
離縁の種別:「協議離縁」の□に(レ)を記入。
離縁後の本籍:「養子の戸籍に変動がない」にチェック(レ)してください。本籍と筆頭者の箇所は空欄で構いません。
届出人署名押印:養子が必ず自分で署名押印します。

[届出人の欄]
ここは養子が十五歳未満のときに書くことになりますので未記入で構いません。

[養親の欄]
氏名、生年月日:戸籍謄本の通りに記入。
住所:住民票の写しの通りに記入。
本籍:戸籍謄本の通りに記入。
その他:離縁のケースによっては役所の窓口の人に何かしらの記入を求められることがあります。
窓口の人と打ち合わせながら書き込みましょう。
届出人署名押印:養父、養母が各自必ず自分で署名押印します。

[証人の欄]
「協議離縁」と「死亡した者との離縁の場合」のみ、証人が必要となります。証人となれる条件は満20歳以上の成人です。必ず証人本人の自筆で記入してもらってください。印鑑も必ず証人本人に押してもらいましょう。

【2、離婚届の書き方】
[氏名]
離婚前の氏名を記入します。(つまり現在の氏名)戸籍謄本をよく見て、戸籍に記載されている氏名を正しく書きます。(漢字に注意!)生年月日欄は、必ず漢字で昭和なら「昭和」、大正なら「大正」と記入しましょう。(S○○年、T○○年は駄目です。)
[住所]
現在に住所登録している住所(住民票の通りに)を記載します。
[本籍]
離婚前の夫婦の本籍を戸籍謄本を見ながら記入します。筆頭者の氏名は戸籍謄本の最初に出てくる人の名前を記入します。
[父母の氏名]
自分たちそれぞれの実父母の氏名を記入します。亡くなられていても記入してください。ご両親が婚姻中なら、「母の氏」(苗字)は記入する必要はありません。ご両親が離婚している場合は、ご両親の現在のそれぞれの苗字を記入してください。続き柄(長男・次男・三男・長女・次女・三女)の欄に関しては、戸籍謄本に記載されている通りに記入してください。
[離婚の種類]
「協議離婚」にチェック(レ)を記入します。
[婚姻前の氏(苗字)に戻る者の本籍]
「夫は」のところにチェック(レ)し、「もとの戸籍に戻る」または「新しい戸籍をつくる」のどちらかにチェック(レ)をします。(子供の親権者となる場合は「新しい戸籍をつくる」を選んだほうがいいでしょう。)元の戸籍が既に除籍になっている場合には、元に戻れる戸籍が存在しませんので、一人で新しい戸籍を作ることになります。
[未成年の子の氏名]
未成年の子がいる場合は、夫もしくは妻のいずれかが親権者になります。子供が複数いる場合でも、欄は狭いですが全て書いてください。苗字は省いてかまいません。
[同居期間]
夫婦の同居期間を記入してください。
[別居する前の住所]
現在別居中の場合、別居する前の同居していた住所を記入してください。(別居していない場合は空欄で大丈夫です。)
[別居する前の世帯の主な仕事と夫婦の職業]
あてはまる欄にチェック(レ)してください。夫婦の職業の欄は、国勢調査がある年に記入してください。
[その他]
追記することが特にあれば記入してください。事案によっては役所の窓口の人に何かしらの記入を求められることがあります。
[届出人 署名押印]
協議離婚の際は夫・妻それぞれが署名し押印してください。
*必ず自署!(婚姻中の氏で)
*印鑑は認め印で結構です。

[証人]
協議離婚の場合のみ、証人が必要となります。証人となれる条件は満20歳以上の成人です。
必ず証人本人の自筆で記入してもらってください。外国人の方でもオッケーです。印鑑も必ず証人本人に押してもらいましょう。

【3、記入が終わったら提出する】
【誰が出せるの?】
妻、養親、養子(夫)、代理人です。郵送でも受理してくれる役所が殆どです。(郵送や代理で届け出る場合は、後で本人確認の通知がきます。)郵送が可能かどうかは事前に役所に問い合わせましょう。
【どこへ出すの?】
届出人の住所地、または本籍地の市町村役場。(※届出人の所在地に届け出るときは、離婚届や離縁届が二通必要な役所もありますし、戸籍謄本が必要となります。)

【届出に必要なものは?】
・印鑑
・届出先に本籍がない者の戸籍謄本。
・顔写真付の身分証明書。(パスポート、免許証等)




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妻が筆頭者であり、婿養子の方が養子縁組をしていた場合の離婚・離縁後の戸籍の例

妻の戸籍                                 全部事項証明

本籍 

氏名

青森県青森市自由町一丁目111番  

青森 りんご子

戸籍事項

戸籍編製

 

【編製日】平成17年9月19日

戸籍に記録されている者

【名】りんご子

【生年月日】昭和60年2月22日 【配偶者区分】 妻

【父】青森 三郎太 【母】青森 ひろ子 

【続柄】長女

身分事項

出生

婚姻

 

 

離婚

 

(※省略)

【婚姻日】平成17年9月19日

【配偶者氏名】青森ねぶた男

【従前戸籍】青森県青森市自由町一丁目111番 青森三郎太

【離婚日】平成20年8月2日

【配偶者氏名】青森ねぶた男

戸籍に記録されている者

 

 

除籍

【名】ねぶた男

【生年月日】昭和60年1月11日 【配偶者区分】夫

【父】宮城 だて男 【母】宮城 もも子 【続柄】長男

【養父】青森 三郎太 【養母】青森 ひろ子 【続柄】養子

身分事項

出生

養子縁組

 

 

 

婚姻

 

 

養子離縁

 

 

離婚

 

 

 

(※省略)

【縁組日】平成17年9月19日

【養父氏名】青森 三郎太

【養母氏名】青森 もも子

【従前戸籍】宮城県仙台市海沼町三丁目88番 宮城だて男

【婚姻日】平成17年9月19日

【配偶者氏名】青森 りんご子

【従前戸籍】青森県青森市自由町一丁目111番 青森三郎太

【離縁日】平成20年8月2日

【養父氏名】青森 三郎太

【養母氏名】青森 もも子

【離婚日】平成20年8月2日

【配偶者氏名】青森りんご子

【新本籍】青森県七戸町字上下321番 

戸籍に記録されている者

【名】さくらんぼ

【生年月日】平成18年9月9日

【父】青森 ねぶた男 

【母】青森 りんご子 

【続柄】長女

身分事項

出生

 

【出生日】平成18年9月9日

【出生地】青森県青森市

【届出日】平成18年9月10日

【届出人】父

 

夫の戸籍                          全部事項証明

本籍 

氏名

青森県七戸町字上下321番  

宮城 ねぶた男

戸籍事項 

戸籍編製

 

【編製日】平成20年8月2日

戸籍に記録されている者

【名】ねぶた男

【生年月日】昭和60年1月11日 

【父】宮城 だて男 

【母】宮城 もも子 

【続柄】長男

身分事項

出生

離婚

 

 

 

(※省略)

【離婚日】平成20年8月2日

【配偶者氏名】青森りんご子

【従前戸籍】青森県青森市自由町一丁目111番  青森りんご子

以下余白


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